こんにちは。
大学アメフトとプロラグビーチームでS&C(ストレングス&コンディショニング)コーチをしている田所海斗です。
1番最初の記事で、私がS&Cコーチとして知識を深めていく根源的な理由を書きました。
「スポーツ競技における速さを作る」というのはトレーニングにおいては、パワーを鍛えることと同義です。今回は動作学に基づく考え方を書いていきます。
この理論を知った時に種目選択の迷いがなくったので、ご自身がサポートしている競技と照らし合わせて読んでいただければと思います。
スポーツに必要な「パワー発揮」とは?
競技毎で「タイミング」が違う
「パワー」の定義というのは、
「力」 ✖️ 「速度」 🟰 「パワー」で表され、スポーツに置き換えてわかりやすく書くと、自分が「動く」と決定した「タイミング」でどちらの方が「大きな力」をより「速く」出せているか?
ということになります。
そして、そのスポーツで「速さ」を作る時に、大事なポイントが、
「止まっている状態から瞬間的に力を発揮するのか」or「動いている最中に瞬間的に力発揮をするのか」、このどちらの観点でパワー種目を処方するかが鍵になります。

フィジカルスポーツかスキルスポーツか
アメフトやラグビーの場合
私が普段指導しているスポーツはスポーツの中でも身体的な強さ、より大きなパワーを必要とする「フィジカル」なスポーツです。
その場合は、上記の前者を優先にします。
つまり、「0」→「100」の局面でより「大きな力」で、より「速い立ち上がり」を狙ってパワートレーニングをしていきます。
おすすめのパワートレーニング種目
種目としては、「ミッドサイプル」「ミッドサイ・パワークリーン」「クリーングリップ・ミッドサイ・ハイプル」、こういった種目を軸に組み立てていきます。
これらの種目は、バーベルを大腿の中央付近で保持し、下半身全体を軽度屈曲した状態から反動動作を使わずに行います。
最初に示した通り、静止状態から爆発的な出力を行う(0→100)、という点に即した種目になります。
またこれらの種目はパワーを向上させるトレーニング種目の中でも比較的、「高重量」を扱うことができる種目であり、コンタクトバトルの勝敗が、勝負に直結するようなアメリカンフットボールやラグビーではとても重要になります。
まとめ
ここまでをまとめると、パワートレーニングは「どれをやるか」ではなく、「どのタイミングの力発揮を鍛えるか」で選ぶべきです。
また、パワートレーニングもストレングストレーニングと同様に「テクニック」と「漸進性」が必要です。
今回紹介したものに限らず、オリンピックリフティングはある程度テクニックが出来上がっていかないと負荷を乗せて行くのが難しく、また、そのトレーニングで怪我をしてしまうことにもなりかねません。アスリートには必須となる種目ですが、きちんとS&C専門家の指導のもと取り組んでいってください。


